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この二つには、なにがあって、なにがないのか...

 

近年の映画界には何が起きているのだろうか...
フィルムからデジタルへなど、映画の世界が大きな転機にある 今。

日本アカデミー賞にも CM界出身の監督たちが名を刻んだりと、映画の作り手にも、その変化を感じずにいられない。

今ここで、その変化を掘り下げることで見えてくる、ひとつの映画の未来があるのではないだろうかー。

 


... 遡ること約 40 年前。その変化は、すでにはじまっていた 。。
『転校生』『時をかける少女』などのヒット作で知られる 大林宣彦。

彼は、いわゆる映画の撮影所システムで育った経験もなく、ましては 助監督経験もない。

CMディレクター出身であっ たにも関わらず、初めての商業映画監督作品HOUSE/ハウスは、

東宝から公開され 大きな話題となり、その後の 日本映画界に貴重な一石を投じることとなる。

 

その後、ひとりの映画監督、市川準が現れる。
彼もその変化の流れを受け、
学生時代にミニフィルムを作り、美大入学を目指すも、CM 制作会社に入る選択をし、
CMディレクターとして、いくつもの 名作を生み出しながら、様々な長編映画を制作。
『BU・SU』『東京夜曲』『トキワ荘の青春』『トニー滝谷』など、

まさに二足のわらじ で、映画史に残る作品を数多く生み出した。

 

時を重ね、現在の日本映画界に新風を吹き込む吉田大八、またその境目を進みはじめた中村佳代、中江和仁などの、

CMディレクター出身の監督たち。CM15秒と映画約2時間という、この二つの その間には、なにがあって/なにがないのか。

 

果たしてそこに、本当に違いはあるのだろうか...

「映画とCMの境目/さかいめ」という切り口から、映画界に今、何が起きているのか、
そして、これからどこへ向かい、どう 私たちは 映画と向き合っていくのかという、映画 (映像)の未来を探究していくーー

 

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